前十字靱帯損傷
2013.11.22更新
『前十字靭帯』

五ノ神接骨院のスタッフ足立です

どんどん寒くなってきていますが、日中はまだ温かくて心地よいですね


お昼寝をしたい気分です

さて今回は『前十字靱帯損傷』にていてお話ししたいと思います。
まず『前十字靱帯』とは膝関節の中にある靭帯で、大腿骨(外顆内面後方)から脛骨(前面中央)に付着しています。
働きは、大腿骨に対して脛骨の前方への移動、前内方への回旋を防止し、運動時は膝を伸ばしたときに脛骨が前に飛び出たりぐらついたりしないようストッパーの役目をしています。
原因としては、ほとんどが外傷によって起こると言われていて、正常な可動範囲を超えた動きを強制された時に損傷します。
具体的には『急激な方向転換』や『ジャンプの着地に失敗したとき』などに受傷しやすいです。(非接触外傷)
受傷時の膝は『軽度屈曲・外反・下腿外旋』している時がほとんどです


受傷しやすいスポーツは・・・
男子:サッカー・バスケットボール・バレーボール・スキー・野球など
女子:バスケットボール・スキー・器械体操など
男子より女子に好発し、その割合はなんと "男子:女子=1:5"


日本代表の女子サッカー選手の1/3はこの前十字靱帯断裂を経験しているんです

なぜ女子に多いのかというと
①女性は骨盤の形から膝がX脚になりやすく、浅く膝を曲げX脚になった状態からのターンは、膝が亜脱臼して前十字靱帯が断裂することがある。
②女性の膝関節の間隙が狭いことや、関節が柔らかい、筋力が男性に比べ弱い、あと女性ホルモンの要因が影響していると言われている。
③ボールを蹴るときの膝のアライメント(機能的な位置関係)と筋活動について、男女間の違いを調査した結果、男子選手の方が女子選手に比べ、ボールを蹴る足の股関節屈筋と軸足の股関節外旋筋が活性化していることが分かった。
トレーニング方法もさまざまで、数ある中の一つですが日本代表の女子サッカー選手は2人1組で片足で立ち、軽く膝を曲げ、お互いの体にタッチし、バランスをとるという方法を行っているようです。
場所や、道具を使わなくてもできるトレーニングはたくさんあります

前十字靱帯損傷だけでなく、半月板や腰痛でも同じです

またスポーツだけでなく、交通事故でもこのような膝の損傷は起こります。
ダッシュボード損傷で後十字靱帯損傷も起こりえます。ぶつけた時に膝だけではなく股関節にも負担がかかるので、もし交通事故にあい病院で治療を受けるなら、首や腰だけではなくいつもない症状があればすぐに伝えましょう。
五ノ神接骨院