神経麻痺
2013.09.14更新

五ノ神接骨院の田中隆章です

最近外傷(骨折)後に神経障害が発症してしまった患者様がご来院されました

神経の損傷にも複数の病態がありそれにより回復にかかる時間やどこまでよくなるかも変わってきます

今回はそんなお話しです

ちょっと長いですが最後までお付き合いしてください

神経の損傷は度合いにより大まかに分類されていて今回は《Seddonの分類》というものの話をしていきます

Neurapraxia(一過性神経伝導障害)
:軸索(電源コードでいう中の線の部分です。)は切れてませんが脱髄(電源コードでいう樹脂の部分が強く圧迫された状態)によりその部分で神経の伝導が阻害され、それより末梢に伝導されない状態です。
簡単にいうとホースを途中で強く抑えて先から水が出なくなった感じです。
なので手を放してあげればすぐに回復する状態です。
正座のあとに足がしびれたり、腕枕をして手がしびれたりする時がこの状態です。
この状態は圧が加わっている部位の問題を解決すればすぐよくなります。
Axonotmesis(軸索断裂)
:軸索が断裂(電源コードが中で断線)してしまいその部位より末梢に伝導されなくなります。
切れてしまった軸索の断端はWallar変性というものを起こしてしまいます。
まだ神経幹(電源コードの樹脂部分)が繋がっていますので、圧迫などの原因が取り除かれれば回復が望めます。
・・・がしかし

神経通っていない状態が長くなると萎縮した筋肉の筋力の改善を得ることが困難になってします。
手根管症候群や肘部管症候群などの絞扼性神経障害などがこの状態の疾患なのですが、上記のようにあまり放置をしてしまうと後戻りできない状態になってしまうこともあるということですね

慢性的なしびれや神経痛などの症状が続くようなときは注意が必要ですね

早期の発見と、早期の治療が大事になりますよ


Neurotmesis(神経断裂)
:外傷(骨折や脱臼)により神経が完全に断裂した状態です。
自然に治ることはなく、神経の伝導も完全に遮断されます。
縫合などの外科的な治療が必要となるレベルです。
ちょっとは役に立ちましたでしょうか??
神経の回復は中枢から末梢方向に起こり、他の組織よりも回復速度が遅いと言われています

当院にあります微弱電流治療器は組織修復を促進してくれるすごい治療器です


一度試してみてはいかがでしょう


五ノ神接骨院