
五ノ神接骨院の田中隆章です

前回私が膝の怪我をしたことをお話しましたが、今回は膝関節の主要な組織の説明をしたいと思います

膝の関節には側方(①外側側副靭帯・②内側側副靭帯 )と前後(③前十字靭帯・④後十字靭帯)への 制動をおこなう靭帯とより安定した関節の運動をするためにクッション(⑤内側半月・⑥外側半月)があります。
今回はこの6つを簡単にご説明したいと思います


※写真は右膝をイラストにしたものです。
まずは側方の動きを制限している①外側側副靭帯は膝関節の外側に付いている靱帯で、
膝から下(下腿)が前から見て内側に曲がらないようにしています。(内反の制限)
②内側側副靭帯は反対の内側に付き、外側とは反対の効果があります。
(膝から下(下腿)が前から見て外側に曲がらないようにしています。(外反の制限))
また膝関節の靱帯損傷ではこの靱帯が最も頻度が高いと言われています

③前十字靱帯は太ももの骨(大腿骨)の後方からすねの骨(脛骨)の前方に向かって付いている靱帯で、
膝から下(下腿)が前方にずれないようにしています。
単独で損傷することは少なく他の組織(内側側副靱帯・内側半月)と併発することが多い靱帯です。
④後十字靱帯は前十字靱帯とは反対向きに付き(太ももの骨(大腿骨)の前方からすねの骨(脛骨)の後方に向かって付いている)膝から下(下腿)が後方にずれないようにしています。
ってここまで簡単に解説しましたが人の身体って良く出来てますね

この4本のワイヤー(靱帯)で前後左右ガッチリ補強されているから人は歩けるんですね

さらにこの構造を完璧にするのが・・・

半月板です

簡単にいうと膝関節の中にクッションがある感じです

卵を机の上に置くのと、柔らかいクッションの上に置くの・・・
どちらが安定しそうな想像ができますか


半月板は膝に加わる衝撃を分散し膝を安定させて関節運動を円滑にしてくれています。
内側にあるのが⑤内側半月外側にあるのが⑥外側半月です。
内側半月は先に説明した内側側副靭帯とガッチリくっついているので同時に損傷することが非常に多い組織です

これらの損傷の鑑別はとても判断が難しいので、膝を痛めた時は必ず診てもらうことをオススメします。
また当院では超音波観察装置「MySonoU6」を使って、痛みや放射線被ばくを伴わずに患部の観察ができますので是非ご相談ください

五ノ神接骨院